秋田クラークは「他人を尊重する」というただ一つの校則があります。
　それぞれ、得意、不得意もあれば、価値観や、考え方も様々です。それを一人ひとり認め合わなければ、過ごしやすい環境は作れません。

　新入生の皆さん。今日、ここに来るのも、足が重かった人もいるはずです。
　そして、高校生活への楽しみもありつつ、不安が大きい人も多いのではないでしょうか。
　私がそうでした。入学前は、外に出るのも憂鬱で、自分の意志とは関係なく、吐き気や動悸に襲われることがしょっちゅうで、「自分は弱い人間だ」「なんでこうなんだ？」「これじゃあ、自分はこの先なにもできないんじゃないか？」　私には、すべてにおいて弱気だった、中学時代があります。でも見てください。そんな私が今、ここに立てています。だから大丈夫。少しずつ進めばいいんです。

　勇気の一歩が、希望の一歩が、夢への一歩があなたの未来です。その先で、私たちは待っています。

　秋田クラークは、素敵な学校です。今日、見ていただいた通り、素敵な生徒がいて、裏で一生懸命、支えてくれた生徒もいます。それを陰で優しく見守ってくださる先生方がいます。みんな温かいんです。そんな学校だから、私は生徒会長という役目をつとめたいと思いました。

　これからも、色んな壁が立ちはだかると思いますが、この仲間となら、この先も乗り越えていけるはずです。新生徒会では、先輩方の思いを引き継いで、“人の心”を大切にしながら活動していきます。「飛竜乗雲」　これからも、秋田クラークの生徒は、才能を発揮し、進化し続けます。

生徒会長　伊藤美悠